のどかな田園風景の中に佇む、いつもの馴染みのパン屋さん。「月原ベーカリー」さんは、そんな親しみやすい雰囲気で、朝倉で20年以上、本店の桜井では45年もの長い間、地元の方に愛されてきたお店です。看板商品は、なんといっても「みかんパン」。愛媛産温州みかんのペーストがたっぷり練り込まれたデニッシュタイプの食パンで、今治市民はもちろん、観光客にも大人気です。
今回2代目オーナーの月原大介さんが作ってくださった今治ブレストは、沖縄のドーナツ風おやつであるサーターアンダギーをアレンジした、その名も「島LEMONアンダギー」。サーターアンダギーの生地をブリオッシュ生地で包み、リング状にして揚げたというパン屋さんならではの技が光る一品です。仕上げには、アイシングと今治産島レモンのマーマレードをトッピング。さわやかな香りが全体をバランスよくまとめ、外はサクッ、中はふんわり、練り込まれたレモンピールのカリッとした食感も楽しいアクセントになっています。
ところで、なぜ沖縄のお菓子を今治ブレストに? 実は沖縄県の名護市と今治市は、自転車を通じたまちづくりで交流協定を結んでいます。そこで、沖縄県出身で現在しまなみ観光大使として活躍中の月原美貴さんがアイデアを出し、ご親戚である月原さんが形にしたというわけなのでした。今治ブレストで、沖縄も今治も元気に盛り上がるように。そう願いを込めて、美味しい交流が月原ベーカリーさんから始まっています。
2022年2月掲載
*夏場は今治ブレストの販売をお休みします。
*2022年9月時点の店舗情報です。内容は変更となる場合があります。
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